VRChatはWin11とWin10でパフォーマンスに差がでるか計測してみた→【結論:Win11はやめとけ】
昨日までVRChat用PCがWindows11だったのですが、Windows10をクリーンインストールしなおしました。せっかくなので、Win11とWin10 で比較してVRChatのプレイの快適さ(FPS)に差がでるのか計測してみました。
【計測方法】
CapFrameX を使って測定
【テストパターン】
1パターンのみ
①パリピ砲ワールドにログインし、手前の黒い花のパリピ砲を発射し終了まで眺める
【テスト機材】
CPU :Corei5-12600k
メモリ:DDR5-5600 32GB
グラボ:RTX3060
HMD :Occlus Quest2
【テスト結果】
右軸が時間 左軸がFPS
オレンジがWin10 緑がWin11 です
グラフで特に差が出ているところを解説すると下記のとおりです。
①パリピ砲を動かしだしたタイミングでWin11はFPSが急激に落ちる(25秒目あたり
②Win11は途中一度下がったFPSが上がらない(62秒~70秒目あたり)
③Win11はFPSがなぜか乱高下する(70秒~100秒目あたり)
④Win11はパリピ砲が終了してもFPSが40以下から戻らない
全般的にWin11のほうがFPSが低いあたいが出る傾向にありますね。いちぶWin10のほうがFPSが低い場面がありますが、誤差の範囲ではないかと思います。実際に画面をHMD越しに画面を見ていると、明らかにWin10のほうが映像が滑らかな印象でした。
結論
VRChatするならWin11はやめとけ
実はWin11ではVRのパフォーマンスがでないことは、Win11の正式リリース前から判明していた問題だったので、この結果になるのはやる前から分かっていました。ただ、実際にどれほどパフォーマンスに差がでるかはデータが見当たらなかったので実際に計測してみました。思った以上にはっきりと差がでましたね。
なお、Occlus ソフトウェアはWin11をまだ正式にサポートしておりません。公式サイトのOcclus Link に必要なPCスペック表にも、推奨OSの項目にはWin10 のみ記載がありWin11は記載がありません。未サポートのOSだと、パフォーマンス面以外でも問題が多いと思われますので、その点においてもWin11へのアップデートはやめておくべきです。実際Win11でVRChatをプレイしているとプレイ中にVRChatがフリーズして落ちたり、Occlus Link やAir Link が不安定でつながらないときがあるなど、何かとトラブルが多い印象です。また、Win11ではFPSも安定せずに常用は厳しかったAir Link がWin10 だとかなり滑らかに動き、常用できるようになりましたので、それだけでも個人的にはWin10に戻して正解でした。ちなみに、Intelの最新のCPUはWin11のほうがパフォーマンスがでますが、この環境ではCPUは全くボトルネックになっていないので、関係が無いようです。
というわけで、よっぽどWin11じゃないと困るVRChatter 以外はWin10からWin11へのアップデートはやめておきましょう。何もいいことないです。以上です。
<参考URL>
余談
Win11はストレージの書き込み速度が出ないという問題が以前から指摘されているのですがベンチマーク結果ではっきりとした違いが判りました。
連続書き込みの場面で倍ぐらい速度差がでてますね。ランダムアクセス性能は同等なので実使用においては差は感じません。ただ、明らかにSSDの発熱はWin11環境において増加しており、5℃ほど温度差がありました。ゲーミング用途ならやっぱりWin11は避けておくのが無難ですね